シナリオを制作をしているときに、これ以上話が進まなくなってしまったという経験はありませんか?
それらを解決するために多少強引なイベントを発生させてしまうこともありがちですよね。
しかし行動力が高いキャラがいると、話が進まなくなるという事態を減らすことができます。
そこで行動力が高いキャラにはどういった特徴があるのかを調べてみました。
そもそも行動力とは何か
ソーシャルゲームのいわゆるスタミナと呼ばれるものとは違います。
行動力を現実の人間のプライベートを例に説明すると、例えば休日に家で何もせずに寝て過ごすような人は行動力が低く、逆に友達と遊ぶために積極的に外出しイベントに参加するような人は行動力が高いと言った感じです。
何に対しても興味を示し、勝手に行動してしまうような小さな子供も行動力が高いと言えます。
つまり行動力とは自ら積極的にアクションを起こすための目的意識や原動力のことなのです。
もちろん物語において行動力が高いキャラには、これらの強い目的意識や原動力が存在します。
その上で設定がしっかり作りこまれたキャラは、作り手さんが指示をしなくてもその場の状況に応じて行動してくれるため、シナリオを考えなくても話が勝手に進んでいくとまで言われています。
しかし実際にそこまでのキャラをつくるのはなかなか難しいですが…
行動力が高いキャラの特徴
行動力が高いキャラの共通項として作り手さんが動かしやすいという特徴があります。
いくつか例を挙げてみたので、1つずつ見ていきましょう。
夢や目的がはっきりしているタイプ
そのキャラに夢や目的が設定されていると、それらがそのまま原動力となってとても動かしやすくなります。
特に主人公キャラに設定されていた場合、シナリオの全体的な方向性を見失わずに済みます。
しかし物語終盤まで叶えられない、または達成できないような夢や目的が設定されている場合、序盤や中盤でキャラの行動が止まってしまう可能性があります。
そうならないためにシナリオの進行具合に応じて別の目的を設定するとそのキャラがどのように動くべきなのかを考えやすいと思います。
メインの夢や目的がはっきりとしている場合、進行具合に応じた目的を設定することはそんなに難しいことではありません。
もしよろしければキャラの動機付けや目的に関して書いた以下の記事もぜひご覧ください。
若くて何に対しても興味を示すタイプ
若くて子供のような感性を持ったキャラは、積極的に何かに関わろうとし、いろんな出来事に首を突っ込ませることができるので、動かしやすいと言えます。
特に主人公がこういったキャラの場合、次々と話題を見つけてきてくれるので基本的に困ることはありません。
しかしどんなことに対しても興味を持つ性格のキャラというのは、他者と関わり合えば関わり合うほど話題が増えていってキリがなくなります。
そこでそのキャラが好きなことや嫌いなこと、または得意なことや苦手なことなどといった情報を設定すると、作り手さんがそのキャラと関わらせる出来事を選ぶことができます。
そうするとシナリオ進行を適切にコントロールしたり、そのキャラの個性をより引き出すことができます。
孤独の1匹狼タイプ
行動力がない1匹狼キャラは目的意識や原動力が薄いため、他のキャラとの絡みがない限り存在させることが難しいと思います。
他のキャラとの絡みに依存しすぎるとそもそも1匹狼ではなくなるため、こういうキャラは基本的に行動力が高くないと成り立ちません。
そのため主要キャラとして扱う場合には、必然的に行動力が高くなるように設定を考えなければならないため、結果的に動かしやすいキャラとなるのです。
特に主人公がこういったキャラの場合、それなりのコミュニケーション能力持っているか、信頼できる相棒や気の許せるようなキャラがいないとシナリオを進めづらいと思います。
もしよろしければ仲間を別行動させることに関して書いた以下の記事もぜひご覧ください。
まとめ
行動力とは目的意識や原動力のことであり、これらの設定がちゃんと練られたキャラがいるだけで、どんどんシナリオを進められるようになると思います。
シナリオを円滑に進められるタイプはもっとあると思うので、自分が最も動かしやすいと言えるタイプについて研究してみるのもいいかもしれませんね。
また行動力の高いキャラは物語の冒頭部分でも動かしやすいです。
もしよろしければ物語のファーストシーンのパターンについて書いた以下の記事もぜひご覧ください。