作品を制作していると当然キャラを考えますよね。
物語が進んでいくと登場するキャラも増えてきます。
そのとき書きやすいキャラと書きにくいキャラがいることに気がつきませんか?
ここで言う書きやすさというのはデザインのことではなく、どういうことを言ったりどういう行動を起こすのかみたいな動かしやすさのことを意味します。
そこで書きやすいキャラとは何で、逆に書きにくいキャラとは何なのかを調べてみました。
目次
書きやすいキャラクター
作品制作において書きやすいキャラに共通する点は、作り手さんにとって身近であるというところです。
それでは1つずつ見ていきましょう。
学生のキャラクター
肩書きが学生のキャラはとても書きやすいです。
現役の学生さんはもちろんのこと、誰でも学生だった時代があると思うので書きやすいです。
あと年齢が若いキャラは肩書きが学生になりがちなので、多くの作品を制作している人にとっては書き慣れているキャラだと思います。
よければ学園もの作品の人気に関する以下の記事もぜひご覧ください。
自分と同じ仕事をしているキャラクター
キャラの肩書きや職業を決めたら、そのことについて詳しく調べる必要がありますよね。
例えばプログラマーだったらどんな仕事をするのかとか、テレビ局で働くならどんな仕事をするのかとかを調べる必要があります。
しかし自分と同じ仕事をしているキャラを書く場合、そういった下調べの手間を省くことができます。
よく漫画に漫画家のキャラが登場することってありますよね。
漫画に登場する漫画家って妙にリアルな感じがしますよね。
経験によって得た知識は入念な下調べによって得られる資料よりもはるかに価値のあるものなのです。
実在のモデルがいるキャラクター
実在の人物をモデルにキャラを作る人もいます。
そのとき見た目を似せる場合や性格を似せる場合などがありますが、特に性格を似せる場合はより個性的な感じが出ます。
そのキャラが言いそうなことややりそうなことは、モデルにした人ならどうするかなどを参考にして考えることができます。
今はSNSなどで世界中の人の発言を知ることができるので、現実で面識がなくても面白い人がいたら思い切ってモデルにしてみてもいいかもしれませんね。
ただあまり偉い人をモデルにするとかえって書くのが難しくなるかもしれませんね。
そのことに関しては後で説明します。
書きにくいキャラクター
書きにくいキャラは書きやすいキャラとは逆で、身近に感じられず、想像してみてもピンと来ないタイプですね。
それでは1つずつ見ていきましょう。
自分と逆の性別のキャラクター
書き慣れてる人はそうじゃないと思いますが、初めて異性のキャラを書くと変な感じになります。
後から制作した作品を見返してみると、男性はそんなこと言わないだろとか、女性はそんなことしないだろうみたいなことがいっぱい見つかったりします。
しかしこれは何度も書いていく内に慣れてくるのでそんなに気にする必要はないと思います。
もしよければ男性か女性かわからない中性的なキャラについて書いた以下の記事もぜひご覧ください。
余談ですが、するどい読み手さんは作品を読んだだけで作り手さんの性別をぴたりと当てることができるらしいですよ。
専門的な仕事をしているキャラクター
一般的によく聞く職業や肩書きのキャラはなんとなく想像だけで書けちゃうんですが、専門的な職業や特殊な肩書きを持っているキャラは調べないと書けません。
医者のキャラを書こうとしたときに、病院や医療の現場の実態などがわからず、結局組織に属さない少しグレーな医者になってしまった経験があります。
また下調べをせずに書こうとした結果、実際にそのキャラが職務を全うしているシーンをカットしてしまいがちです。
こういった専門職のキャラははしっかりと資料を集めて調べた上で書いたほうが良いですね。
作品を読んでいて専門的なことが書いてあると、この作品を制作した人はよく調べてるなと思いますし、その作品を読んで知ったことを誰かに話したくなりますよね。
書くのは難しいですが、もし上手に書くことが作品の面白さをもっと引き出すことができます。
王族などの偉いキャラクター
たぶんこういうキャラは1番難しいと思います。
中でも王族はどんな考え方でどんな生活をしているかがまったく想像できません。
主要キャラでもない限り、登場させたり喋らせたりしないほうが良いと個人的には思います。
特に人格者的な真面目な王は本当に書くのが難しいと思います。
何も考えずに書こうと思うと、大体気のいいおっさんみたいなキャラになってしまいます。
また王は威厳のあるキャラだということを逆手にとったギャップ萌えを狙ったキャラにもなってしまいがちです。
悪そうで小物感がある王だったら割とすんなり書けるような気がするんですが、威厳のあるかっこいい王を書くのはやっぱり難しいですね。
有名作品の「Fate/Zero」っていうアニメを見てたときに3人の王が語り合うシーンがあるんですけど、考え方が違う王を3人もよく書けるなと感心したことがあります。
ところでどこかで見たことがあるような王座の間に王がいるシーンって非常に多いですよね。
あれって有名なゲームの「ドラゴンクエストシリーズ」で王のイメージが大体固まってしまっているせいだと勝手に思っています。
本当に王ってあんな感じの王座の間でゲームみたいに会うことができたんでしょうか。
まとめ
書きやすいキャラは身近で下調べをする必要がほとんどありません
逆に書きにくいキャラは身近に感じることが少なく、入念な下調べを必要とします。
また威厳のある人や人格者のようなかっこいいキャラも書くのが難しいですね。
特に良き王を上手に書ける人は本当にすごいと思います。
もう少し身近な例だと悪いことをしていないまともな政治家なども書くのが難しいかもしれませんね。
書くのが難しいキャラを書くために資料を集めて調べる方法も良いですが、書きにくいと思ったキャラが上手に書かれている作品を読んでみると参考になるかもしれませんね。