作品の制作をしていて、パロディネタを入れたいなと思ったことはありませんか?
特に「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのセリフをキャラに言わせてみたことがあるという人は少なくないはずです。(「そこにシビれる!あこがれるゥ!」とか「だが断る」とか)
他の有名な作品でもジョジョネタはよく見られるので、何か理由がありそうですけどね。
パロディネタは確かに面白いですが、ハイリスクハイリターンな一面もあります。
そこでパロディネタを使う際の注意点について調べてみました。
もしよろしければ神話・寓話・逸話などの有名な話について書いた以下の記事もぜひご覧ください。
目次
パロディネタは賛否両論あり
パロディネタを嫌う人は結構多いです。
作品の世界観によっては雰囲気ぶち壊しですからね。
そこでパロディネタが許されているケースを1つずつ見ていきましょう。
元の作品に敬意を払っているかどうか
これは当たり前ですが、元の作品を貶すような使い方をすると、その作品のファンから反感を買います。
読み手さんを楽しませようとしたのに、怒らせてしまったのでは逆効果ですよね。
パロディネタを使う際には元となった作品をリスペクトするのを忘れないようにしましょう。
状況に応じて使っているかどうか
いくら面白いネタがあると言っても、シリアスなシーンではそれが台無しになってしまいます。
基本的にパロディネタはギャグの要素が強いため、状況に応じて使う必要があります。
そのため全体的に暗い雰囲気の作品では使いづらいかもしれませんね。
また何の脈路もなく突然パロディネタを使うのも逆効果です。
元ネタと似たような状況で使うとか、何らかの関係性がないと受けて入れてもらえないと思います。
面白いかどうか
結局これがすべてです。
面白ければ何をやっても許されるのが創作の世界です。
「可愛いは正義」ならぬ「面白いは正義です」ですね。
そのため面白くないパロディネタは非難される傾向にあります。
逆に面白ければ多少強引だったり、辛口のネタでも普通に許される場合が多いです。
どうしても使いたいネタがある
どうしてもパロディネタを書いてみたいという衝動に襲われることは誰しも1度はあると思います。
そこで非難されにくいパロディネタの使い方をいくつか紹介します。
わかりにくくする
誰がどう見てもパロディネタに見えるように使うのではなく、よーく見ないとわからないようにします。
「この作者もしかして、あの作品のことが好きなのか?」と読み手さんに感じ取ってもらうのです。
この方法を使うと、あまり有名ではない作品のネタから、過激で人には紹介しづらいような作品のネタまでパロディネタとして取り込みやすくなります。
このときパロディネタだと気づいてもらえなくても、不自然な感じにならないような配慮がなされていると良いと思います。
意味を2つ持たせる
パロディネタの良くない点は元ネタを知らない読み手さんを置き去りにしてしまうところにあります。
元ネタがわからないと面白さも半減しますし、場合によっては何が面白いのかがわからない状態になります。
わかる人には面白く感じるという状況は、わからない人にとってはもどかしく感じます。
そこでわかる人にはパロディネタとして認識してもらい、同時にわからない人には普通の面白いネタとして認識してもらえるようなネタを使ってみましょう。
こうすれば元ネタがわからない読み手さんを置き去りにしてしまうことはありません。
このように考えるとパロディネタを考えたり導入したりするのは意外と難しいというのがわかります。
まとめ
パロディネタは賛否両論ありますが、元の作品をリスペクトし、適切なタイミングで使うことで評価されるようになると思います。
もちろんネタ自体が面白ければたいていのことは許されるようですが…。
また非難されないようにパロディネタを使いたい場合は、元ネタがわからない読み手さんを置き去りにしないように配慮してあげると良いかもしれませんね。
もしよろしければ作品の矛盾や物理法則の無視がどこまで許されるのかということに関して書いた以下の記事もぜひご覧ください。