天候の変化から得られるキャラクターの心理描写の例

よく主人公のキャラが落ち込んでいるときって雨が降っていたりしませんか?

そして落ち込んでいる状態から立ち直ると雨があがって虹がかかるみたいな演出はよくありますよね。

こういうの演出はキャラの感情を天気などで表現しているわけですね。

そこで天候変化から得られる心理描写の例をいくつか紹介します。

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心理描写とは

キャラが考えていることや心の状態を表現する描写のことです。

「私は怒っている」とか「私は悲しい」とかみたいにセリフで直接表現することも一応は心理描写になるのですが、実際はよっぽど心が乱れていない限り直接感情を口に出して言わないと思います。

多くの場合はこの「よっぽど心が乱れていない限り」という条件を満たさないので、特に怒りや悲しみの感情を直接口に出すことってあまりないと思います。

もちろん中にはすぐに口に出す人もいますが、何があっても口には出さないという人もいるのです。

それでは直接セリフで言わせないように心理描写をするにはどうすればいいのでしょうか。

よくありそうなキャラが落ち込んでいるときの演出として、消しゴムで文字を消そうとしたら紙がグシャってなったり、道を歩いていたら急にクラクションを鳴らされたり、挙げ出したらキリがありません。

心理描写はとても奥が深く、いろいろなやり方があります。

そして天候の変化でキャラの感情の変化を表現するのもそのやり方の1つになります。

さり気ない演出を積み重ねることによる表現方法について書いた以下の記事もぜひご覧ください。

人気作品には無駄な演出がほとんどありません。それだけではなくさり気ない小さな演出を積み重ねていくことによりキャラクターの心情や細かい舞台設定を自然に表現しています。そこでなぜ小さな演出を積み重ねると自然な表現ができるのかを調べてみました。

天気で感情を表現する

こういう表現方法は多くの作品で取り入れられています。

これはキャラの喜怒哀楽が変化するたびに天気が変わるのはおかしくないかとよく突っ込まれますが、とてもシンプルでわかりやすい表現方法だと思います。

それでは1つずつ見ていきましょう。

晴れているとき

楽しい感情、嬉しい感情の心理描写では天気が晴れている場合が多いです。

現実の世界でも天気が悪いときよりも良いときの方が気分が良いですよね。

しかし晴れているということが必ずしも明るい感情の表現だけに使われるとは限りません。

例えば広い砂漠を1人で歩いていると想像してみてください。

長い間砂漠で旅をしていたので、持っていた水や食料が底を尽きてしまいました。

そしてとうとう力尽きて倒れてしまいます。

ふと見上げると雲1つない砂漠の空で太陽がまぶしく輝き続けていました。

こんな感じだと晴れているということに対して楽しい感情や嬉しい感情は持てないと思います。

むしろ大自然に対する無力感、極度の疲労感を描写していると思います。

同じ天気でもいろいろな心理描写が可能だということがわかります。

雨が降っているとき

キャラが悲しいと感じているときには雨が降っている場合が多いです。

お葬式のシーンでなぜか雨が降っていることが多いような気がしませんか?

雨による心理描写は多くの作品で使われています。

現実世界でも雨が降っていると少し暗い気持ちになりますよね。

悲しいだけではなく、悩んでいる、後悔しているまたは迷っているというような感情を表現にも使われ、全体的に晴れているときとは対称的です。

また今にも雨が降りそうな天気は、後にキャラの身に起こる悪い出来事の前触れとなることが多いです。

雲行きが怪しくなってきたな、みたいなセリフを聞いたことがありませんか?

逆に雨がやんで徐々に晴れていく描写はキャラが暗い感情から明るい感情に変化していく心理描写としてよくありますね。

もちろん晴れのときと同じように暗いイメージとはまったく違うように使われているパターンもありますよ。

雷が鳴っているとき

恐怖や怒り、衝動や驚愕の感情を表現するのに使われています。

同時に雨が降っていたり風がきつかったりするので、晴れているときみたいな明るい感情ではなく、雨が降っているときみたいな暗い感情に近いと思います。

ホラーのジャンルの作品ではこの雷による表現がよく使われていますね。

ミステリーものでも現場を発見してしまったときに雷がよく鳴っています。

いずれにしても激しい感情の変化の際に使われていることが多いです。

また雨のときと同じく遠くでゴロゴロと聞こえる雷の音はキャラの身に起きる災いの前触れとして表現されていますね。

心理描写とはあまり関係ないですが、キャラが衝撃の事実を喋ったときにちょうど雷が鳴って読み手さんに聞こえないようにする演出ってよくありますね。

まとめ

心理描写にはいろいろなやり方がありますが、中でも天気でキャラの感情を表現するやり方はとてもよく使われています。

天候を変えるだけでキャラの感情の移り変わりを表現できます。

晴れは明るい感情、雨は暗い感情でさらに雷が鳴っていると激しい感情変化があったことを表現できます。

ただし特定の天候が必ずしもそういった感情しか表現できないというわけではなく、晴れで暗い感情、雨で明るい感情を表現している作品もあります。

面白い作品を見つけたら天候の変化にも注目してみると何かを見つけることができるかもしれませんね。