物語冒頭の始め方とは?よくあるファーストシーンのパターン

物語の冒頭部分ってどういう風に書いていますか?

シナリオやキャラクター、設定などは決まったのに、いざ書き始めようとしたときに、どういう風に書くか迷った経験はありませんか?

このファーストシーンはとても大事で、適当に書かずに作品の期待度が高くなるように書いたほうが良いです。

そこで多くの作品でよく見られる、ファーストシーンのパターンを調べてみました。

スポンサーリンク

物語の冒頭部分は書くのが難しい

最初の冒頭部分でこの作品がどんな物語なのかを説明する必要があり、とても重要な部分であると言えます。

そしてこの冒頭部分を書くのは難しいです。

一体何が難しいのか1つずつ見ていきましょう。

読み手さんを期待させなければならない

最初のシーンが面白くないと、その後の部分を読むのをやめてしまう人がいるかもしれません。

そのため面白そうなところはできるだけ最初のシーンに持ってくる必要があるんですね。

作り手さんにとって自信があって面白いと思う部分が中盤にあったとしても、序盤の方で読むのをやめられてしまっては意味がないですからね。

そのため長い時間をかけて盛り上げていく展開は、最初の冒頭部分に持ってこない方がいいかもしれませんね。

世界観や設定などを説明する必要がある

作品の世界観や設定などは最初のシーンで説明しておく必要があります。

しかしすべての情報を最初のシーンに詰め込むわけにはいかないので、設定などをざっくりとまとめる必要があります。

このざっくりまとめるっていうのが難しいですよね。

説明しておきたいことはいっぱいあるのに、それらを全部詰め込むと最初のシーンがとても長ったらしくなってしまいます。

ここで説明しきれない部分は物語の進行状況に合わせて少しずつ情報を出していきましょう。

ただ作品のジャンルによっては世界観や設定の説明をほとんど省いてしまうことができる場合があります。

もしよろしければ学園ものの作品に関して書いた以下の記事もぜひご覧ください。

学園を舞台にした作品は非常に多く、これらはとても人気が高いです。学園もののジャンルには作り手さんと読み手さんの両方に好まれる理由があります。そこで学園ものの作品の人気の秘密を調べてみました。

強引な展開になりやすい

上記のことを意識して書くとどうしても強引な展開になりやすいです。

キャラのセリフが説明口調になったり不自然な感じになりがちです。

また主人公をむりやり動かすために急展開になりやすいです。

でもこれは仕方がないと思いますけどね。

冒頭部分ってどうしても時間とかスペースとかが限られてますからね。

それなのに有名な人気作品では最初にインパクトのある強烈なシーンを見せつつも世界観や設定の説明も適切に行っていて本当にすごいと思います。

よくあるファーストシーンのパターン

それでは実際のファーストシーンにはどういったパターンがあるのでしょうか。

いくつか例を挙げたので1つずつ見ていきましょう。

過去の歴史や出来事のシーンから始まる

こういうシーンから始まるパターンはとても多いです。

過去の歴史や出来事のシーンだけでなく、主人公の過去のシーンから始まる場合もあります。

世界観や設定をざっくりと説明しつつ、作品に対する期待度を高めることができます。

また最初の内は時系列がおかしくてもあまり影響が出にくいので、過去のシーンから始まっても内容が理解しにくくなることはありません。

もしよければ過去回想編に関する以下の記事もぜひご覧ください。

特に漫画やアニメなどで過去編や回想編に進んでいく展開はよくあると思います。このように現在から過去のシーンに時間が移動する展開が面白いかどうかは読み手さんによって賛否両論あると思います。そこで過去回想編のメリットとデメリットを調べてみました。

主人公が自己紹介しながら始まる

自己紹介と言っても実際に主人公が喋るわけではなくて、ナレーションの代わりに主人公が自分の名前や立場などを淡々と述べていく感じです。

このパターンの場合は世界観や設定の説明は読み手さんにしか聞こえないセリフとして言わせることになります。

最初のシーンがセリフで言わせにくい複雑な状況だった場合はこのパターンで始めるのは難しいかもしれませんね。

逆にセリフで言わせやすい状況だった場合、このパターンはとても効果的だと言えます。

主人公と仲間が一緒に登場して始まる

このパターンはとてもやりやすくておすすめです。

通常キャラは1人では喋りません。

1人で喋るキャラの場合は気になりませんが、無口なキャラな場合はかなり違和感があります。

主人公が無口なキャラかつ最初のシーンに1人だけで登場する場合、なかなか喋らせることができません。

それに無口だから喋らないのか単に1人だから喋らないのかがわからないです。

こういうときには2人以上で登場させるととても書きやすくなります。

最初にそのメンバーで適当に喋らせるだけでそこにいるキャラたちがどんな性格なのかがわかりやすくなります。

もちろんこのとき口数が少なければ無口なキャラなんだなというのがわかりやすいと思います。

これはファーストシーンだけではなく途中で新しいキャラを登場させるときにも役立ちます。

主人公が人助けをしたところから始まる

それでも無口なキャラを1人で登場させたいときってありますよね。

特に誰かと行動することを嫌うタイプとかですね。

そういうときは人助けをする、もしくは逆に助けてもらうシーンから書いてしまうといいかもしれませんね。

別に人助けに限らず、他の誰かと関わらざるを得ない状況になると無口なキャラも自然と口を開いてくれるのではないでしょうか。

またそのときの態度によってどういう性格なのかを説明することもできます。

今まで無口なキャラが主人公の場合のことばかり書いてきましたが、主人公が誰とでもよく喋ったり、何に対しても首を突っ込むようなアクティブなキャラの場合は冒頭部分のシーンがグッと書きやすくなります。

もしよろしければ行動力の高いキャラの特徴に関して書いた以下の記事もぜひご覧ください。

シナリオ制作に欠かせないのが行動力が高いキャラです。こういったキャラがいるおかげで、無理のある強引なイベントを発生させることなく、シナリオを自然に進行させることができます。そこで行動力が高いキャラの特徴を調べてみました。

現実世界から転生または転移して始まる

異世界転生・転移でお馴染みのパターンです。

転生や転移という出来事そのものは強引ですが、その後は自然な展開に持ち込みやすいです。

また主人公を好きな時間、位置、状態で書き始めることができ、同時に最初の行動目的を与えやすいです。

冒頭部分特有の書きにくさも、転生や転移からスタートしてしまえば作品を書き始めやすいと思います。

もしよろしければ異世界ものに関して書いた以下の記事もぜひご覧ください。

異世界が舞台となっている作品は小説や漫画、アニメなどを問わず人気があります。このジャンルの作品は読み手さんに人気があるだけでなく、作り手さんが作りやすいジャンルでもあります。そこでなぜこのジャンルの作品が作りやすいのかを調べてみました。

まとめ

物語の冒頭部分はとても大事で書くのが難しいです。

なぜなら読み手さんを期待させつつ、世界観や設定をざっくりと説明しなければならないためです。

上記の条件を満たすために冒頭部分は少し強引な展開になってしまいがちです。

またファーストシーンのパターンは過去の歴史や出来事から始まり、それから現在の時系列に移って主人公が登場するパターンが多いような気がします。

主人公の登場シーンもどういうキャラなのかがわかりやすくなるように工夫した上で、できるだけ不自然な感じにならないように喋らせたりしているパターンが多いと思います。

特に商業誌に掲載されている作品は、第一印象で読者を集める必要があり、強いインパクトを与えたり、期待度が高くなるように作られています。

ファーストシーンが面白そうな作品を見かけたらぜひ参考にしてみてくださいね。