人間は絶体絶命の状況で身体能力の限界を超えることができるのか

小説や漫画、アニメなどの作品ではよく「それって現実であり得るのか」と言いたくなるようなぶっ飛んだシーンが多数存在します。

例えば人を背負ったまま水面を15m走ったり、手刀で切った瓶の口を、握力で再びくっつけてしまったりとか…。

しかし現実の人間の身体能力には必ず限界があります。

そこでどうすれば限界を超えた力を発揮できるか調べてみました。

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身体能力の限界は?

人間の身体能力の限界は世界記録を見ることでわかるのではないでしょうか。

それでは1つずつ見ていきましょう。

100m走

いかに100mという距離を早く走るかというのがこの競技の面白いところです。

男子の世界記録は9秒58です。

一方女子の世界記録は10秒49です。

どうやら100mという距離を10秒前後で走るというのが人間の限界だと言えますね。

漫画やアニメみたいにまるで消えたように見えるくらいの速度で移動するにはどうすればいいんでしょうかね。

ちなみに地上最速の動物はご存知チーターです。

チーターは最高で110~120km/hで走ると言われています。

もしよろしければ人間の歩く速度や自転車で進む速度について書いた以下の記事もぜひご覧ください。

物語の中でキャラをある目的地に移動させようと思ったときに、どれくらい時間がかかるのかを考えたことはありますか。このことは人間の歩く平均的な速度や自転車の速度を基準に考えると目的地までの距離やかかる時間を決めやすくなります。

走高跳

この競技は助走をつけて跳躍することでどれだけの高さのバーを飛び越えることができるのかを競います。

男子の世界記録は2.45mです。

また女子の世界記録は2.09mです。

男子の場合は高校生くらいでも2m以上跳べる人はいるようです。

一般的な考え方では、自分の身長よりも高く跳べるだけですごいと思いますけどね。

漫画やアニメみたいに10mくらいジャンプするのは無理ですね。

走幅跳

助走をつけてどれだけ遠くまで跳躍することができるのかを競う競技です。

男子の世界記録は8.95mです。

また女子の世界記録は7.52mです。

駅でホーム間の距離が短いところがあったら、「2番乗り場あっちじゃーん」みたいな感じで普通に飛び越えることができますね。※絶対にマネしないでください

重量挙げ

バーベルを持ち上げる競技ですね。

持ち上げ方などいろいろなルールがありますが、ここではクリーン&ジャークって呼ばれる肩まで持ち上げた後に頭上に持ち上げる競技の世界記録を紹介します。

男子の世界記録は263kgです。

また女子の世界記録は193kgです。

2017年に世界で1番売れた車はトヨタの「カローラ」だそうですが、重さが1トン以上あるので、よく車を頭上に持ち上げて投げ飛ばすみたいなシーンは不可能ですね。

ちなみに軽自動車でも重さは500kg以上あるので投げ飛ばすのは無理です。

競泳100m自由形

100mの距離をいかに速く泳ぎ切るかという競技です。

男子の世界記録は46秒91です。

また女子の世界記録は51秒71です。

泳ぎ方はいろいろあってクロールが1番速いですが、これより速い泳法ってないんですかね?

実はあります、その名も「ドルフィン・クロール」です。

手の動きはクロールで足はドルフィンキックで泳ぎます。

しかし体力の消耗が激しいため誰もこの泳法で100mを泳ぎ切れないのだとか。

ちなみに水中最速の魚はバショウカジキで最高で110km/hにも達すると言われています。

作品内で限界を超えてはいけないのか

作品制作において登場するキャラがこれらの世界記録を上回るような身体能力を発揮して大丈夫なのかなという疑問があると思います。

割と何でもありな世界観だとあまり気になりませんが、現実寄りのバトルものの作品で迫力のある戦闘シーンを書きたいとかそういう場合にこの問題に直面しますよね。

あまりにも現実とかけ離れ過ぎていると、それはおかしいと指摘されることもあると思います。

それではこういうときどうしたら良いのか1つずつ見ていきましょう。

あともしよろしければ作品内で発生する矛盾や物理法則の無視がどこまでなら許されるかを書いた以下の記事もぜひご覧ください。

作品内でシナリオなどが矛盾していたり、物理法則が無視されている状態はよくあります。しかし有名な人気作品ではこれらの不自然な展開が許容されていることがあります。そこで作品の矛盾や物理法則無視はどこまで許されるのかを調べてみました。

具体的な数字を出さない

例えば「あいつは100mを5秒で走った」と書いてしまうととても速そうな印象を与えることができますが、同時にそれはおかしいって思いますよね?

「そなたの素早さは台風並みなんじゃろうな!」とでも言っておけば「それ言いすぎ」で済むところを100mとか5秒みたいな具体的な数字を出してしまったらごまかすことができません。

このように具体的な数字を出さないというのは結構大事なことです。

どうしても具体的な数字を出してインパクトを与えたいと思ったら、魔力量やオーラ量のようなその作品オリジナルの単位系の設定を考えますよね。

しかしそれらを現実の単位系と結びつけてしまうと途端に扱いが難しくなってしまいます。

例えば「魔力量10は現実世界の電力量で言うところの10ジュールで~」みたいな感じにはっきりと書いてしまうと、現実の数字との整合性を維持するために面倒な計算を強いられます。

よっぽど設定を作り込んであって自信がある場合以外はおすすめできません。

特にこだわりがなければ具体的な数字を出さずに曖昧にしておくのがおすすめです。

火事場の馬鹿力を使う

火事場の馬鹿力って知ってますか?

火事などで自分の命が危機が迫ると思わぬ力を発揮するようなことを言います。

実は脳は普段力をセーブしていて全力を出せないようになっています。

しかし自分の命に危機が迫ると身を守るためにそのリミッターがはずれて全力を発揮することができるようになります。

これが嘘か本当かは知りませんが、作品の整合性を維持する上でめちゃくちゃ便利です。

通常ではありえない高さを飛び越えたり、どう考えても持ち上げられなさそうなものを持ち上げたりしたときの理由として最適です。

この火事場の馬鹿力という概念は現実ではありえないような力を発揮できる理由付けとして数多くの作品で使われています。

またこのような力を普段の日常においても自在に発揮できるように特別な訓練しているという理由付けもよく見かけますね。

最初にこの概念を生み出した人は天才ですね。

走馬灯を使う

ここで言う走馬灯とは絶体絶命のピンチのときに、過去の記憶が急速に呼び覚まされて周りの時間がゆっくりに感じるアレのことです。

どうしてそんな風に感じるのかと言うと、脳が絶体絶命の状況から逃れるための解決方法を過去の記憶から必死になって探しているからです。

つまり集中力が極限まで高まっている状態なんですね。

この走馬灯も火事場の馬鹿力と同様にめちゃくちゃ便利です。

能力バトルとかで自分の命を狙われているという状況で敵の能力を冷静に分析しているシーンとかありますよね。

なぜこの状況でそんなに頭が回るのかと思うかもしれませんが、その理由は危機が迫っているゆえに集中力が高くなっているということにできますよね。

もしよろしければ能力バトルものにおける最強のチートキャラの倒し方について書いた以下の記事もぜひご覧ください。

能力バトルのジャンルにおいて強すぎる能力を持った最強のチートキャラがいる場合が多いです。こういったキャラはどうやって倒せばいいのかがわからなくなりがちです。そこで最強のチートキャラがどのように倒されたのかというパターンを調べてみました。

また目では追えないほどの速さの攻撃を難なく避けていくシーンも、極限までに週聴力が高まり、時間の流れがゆっくりに感じるから避けられたというようなフォローができなくもないです。

このように絶体絶命の状況というのは本来ならありえない力を発揮するための理由になってくれるわけです。

まとめ

作品内で登場するキャラに身体能力の限界を超えさせたい場合は絶体絶命の状況下にあるということを強調するだけで不自然さが抑えられます。

またこのとき具体的な数字を出さないようにしておくと面倒な計算を強いられることがありません。

ここまで書いておいて今更なんですが、物理法則を気にしすぎるよりも、ちょっとくらいぶっ飛んでいた方が面白いと思いますけどね。