学園ものの作品って人気があって面白いですよね。
舞台は主に主人公が通う学校で、登場するキャラのほとんどが学生や学校関係者です。
主人公を含む学生たちが学校で勉強したり遊んだり青春したり、ときには悩んだりしながら少しずつ成長していくという内容が学園ものの作品では多いです。
そんな学園ものの作品がなぜ人気で多くのファンに支持されるのかを調べてみました。
目次
学園ものは作りやすい
学園ものは作り手さんにとてもやさしいジャンルで、比較的難しい予備知識を必要としない場合が多いです。
それではその理由を1つずつ見ていきましょう。
学生時代の経験を活かすことができるから
例えば刑事ドラマのシナリオを制作しようとしたとき、必ず警察関係の知識や資料が必要ですよね。
このように特定のジャンルの作品を制作するときには、そのジャンルのことをよく調べる必要があります。
しかし学園もののジャンルの場合、作り手さんの学生時代の経験を参考に作品を制作することができます。
この経験というのものは、文献やネットなどを調べて得られる知識や資料よりもはるかに価値のある情報です。
しかも学生時代の経験というものは人によって大きく違います。
この違いが他の作り手さんとの差別化になり、ありきたりな学園もののジャンルにおいて誰もが個性的な作品を制作することが可能なのです。
学校は秩序ある社会で共通認識だから
共通認識によって知られた秩序ある社会は、作品の舞台としてそのまま利用しても問題ないと言っても過言ではありません。
例えば現代社会を舞台にした作品において、わざわざ現代社会のことを細かく説明する必要はなく、舞台設定の説明を大幅に省略することができます。
なぜなら現代社会のことは我々人間の共通認識としてすでに知っていることだからです。
同様に学校が何のために存在し、何をするための場所なのかということはわざわざ説明しなくても読み手さんに理解してもらえます。
そしてこういった共通認識が大多数を占める学園ものは、難しい舞台設定を考えることを強要しないため、作り手さんにとってとてもやさしいジャンルなのです。
学校が共通認識によって知られた秩序ある社会であるからこそ、それをそのまま舞台設定として利用することができるのです。
また共通認識ではなくても、秩序ある社会というのは作品の舞台設定として利用されやすく、例えばオンラインゲームの仮想世界などもそうだと言えます。
オンラインゲーム特にMMORPGにありがちな設定について紹介した記事を書いたので、こちらもぜひご覧ください。
キャラを動かしやすいから
学校というのはイベントを自然に起こしやすい場所です。
授業時間、休み時間、放課後の部活動を行う時間や、学校行事などによってキャラを自然に動かすことができます。
またそれぞれのキャラの行動目的も勉強や部活動などと設定しやすく、シナリオを考えやすいジャンルだと言えます。
目的意識や原動力のあるキャラはなぜシナリオ中で動かしやすいのかを調べた以下の記事も、ぜひご覧ください。
学園ものは読みやすい
学園もののジャンルは作り手さんだけでなく、読み手さんにもやさしい要素があります。
それでは人気の秘密を1つずつ見ていきます。
設定を理解しやすい
学園ものが作りやすい理由の中に共通認識というものがありました。
この共通認識を舞台設定として取り込んだ作品は、読み手さんにかかる負担が少なくなります。
つまり読み手さんは作品の難しい設定を理解する必要がなく、スムーズに作品を読み進めることができるのです。
感情移入しやすい
学園ものの作品の主人公や登場するキャラクターは大半が学生で、読み手さんの学生時代の経験から各キャラクターの考えていることが理解しやすいです。
学生にありがちな考え事や悩みは、読み手さんの多くの人が共感できることなので、感情移入しやすくなります。
このとき読み手さんが作品内である出来事が起きたときに、自分だったらどう思うか、またはどうするかなどを考え、心を動かしやすくなります。
読み手さんが登場するキャラに感情移入することができれば、作品をもっと楽しむことができます。
まとめ
学園ものの作品は作りやすく読まれやすい理由があることがわかりました。
特に読みやすい作品というのは、読み手さんに余計な負担をかけないため、人気が高いのだと思います。
学園もの以外のジャンルで、難しい設定を使う場合においても、それらが理解しやすいように作品を制作することによって、多くの人に読んでもらえるのではないのでしょうか。